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タイ古式マッサージは仏陀と共に育った仏教と密接に関係のあるものです

仏教というと固いイメージがあるでしょうか?

「この世は苦」とか、ちょっと怖いな、悲しいなって思います
そんなネガティブに生きたくはありませんよね
そんな教えは嫌だーって思いたくもなります

だけど、人ってネガティブになる時もあるんです
良いと思うことがあれば悪いと思うことがある

当然です

人は記憶という力を手にした時からそれと共に比較という力も手にしてしまっています
その上、人には向上欲というものも備わっています

何かより悪いものは目につき、より良くなっていないものも目についてしまう
そりゃ苦も多くなりますよ

けど、それは何も知らずに生きた場合のことです
生き方を知れば、苦しむこともなくなります

実際なくなるわけではありませんが、恐れることはなくなります

まずは知足を武器に持てば向上欲、物欲などの欲のコントロールができるようになります
苦の原因はほぼほぼ欲ですから、そのコントロールが出来れば怖いものなしですね

私は向上欲を否定してるわけじゃないですよ
あくまでコントロールです

まずは足るを知ること、そして自分を追い詰めないように向上すればいいと思います

己が為に何でもかんでもむさぼるように欲するのではなく、もう足りて満足はしてるけどきっとこうなったらもっと面白いかもしれない
他の誰かがもっと喜んでくれるかもしれない、そうやって余裕を持って向上したらいいんです

話がそれましたが、
今日はその中でも「四無量心」について
「四無量心」とは4つの無量(際限のない)心のこと

「慈・悲・喜・捨」を示します

慈:すべてのものを慈しむ心、人って好き嫌いありますよね
  でも、それを嫌いだからって壁を作らないでほしいんです
  嫌いなものの存在も受け入れて、そしてあぁ、これが嫌いなんだな
  この人が苦手なんだなって知ればいい

  そんな人やものでも慈しむ努力をするんです
  できるわけないやん!って言いたい気持ちもわかります
  けど、努力する事が大切なんですね
  一気には無理です

  でもほんの少しだったら大丈夫かもしれないですよね
  その境界をどんどん深めていけばいつしか
  今よりももっと多くのものを慈しむことができていると思うんです

  そうやって嫌いな人やものが減っていくと、幸せだなって思いません??

悲:すべてのものの苦しみ、悲しみを取り去ろうと思う心
  困っている人がいれば助けてあげたい、救ってあげたい
  そうやって思う心が大切なんですね

  自分にできるできないじゃないんです、
  何とかできないだろうかと一緒に考えることから始めてみるのもいいと思います
  少なくとも、みんなが自分の周りにいる困ってる人を助けてあげることができたら

  この世はもっと幸せになると思いませんか?

喜:誰かの喜びを共に喜べる心
  誰かが幸せになったとき、素直に喜ぶことってできますか??
  人の悪いところで、隣の芝は青い的なものがありますよね
  浜崎あゆみさんの詩でもありますね

  「自分よりも不幸なヒトを 見ては少し 慰められ
   自分よりも幸せなヒト 見つけたなら 急に焦ってる」

  多くの人が共感した歌詞じゃないでしょうか?
  けど、本当はみんなわかってるんです、人の幸せを一緒に喜べた方がいいって
  その方が楽しいに決まってるって心ではわかってるはずなんです
  でもなかなか素直に喜べない、比較しちゃうから、自分ももっとって思っちゃうから

  欲が、エゴが目覚めちゃって、心を閉ざしちゃうから
  でも、課題にすれば頑張れるかもしれない
  あ、と思えるかもしれないですよね
  妬むんじゃなくて、一緒に喜んでみようって選択が生まれるかもしれないですよね

  その気づきが大事です

捨:自分勝手な判断を捨て、平等で冷静でいる心
  人はこの世の中をいろんなフィルターを使ってのぞいています
  その名も「自分にとって都合がいいフィルター」なんですが、

  いろんなものを見た時にあなたの感情が一緒に動くと思うんです
  なんか気持ち悪いな、嫌だな、うれしいな、綺麗だなって
  例えば自分にとって苦手な人が目の前に現れたら、嫌だなー
  離れたいなって思います

  でも、どうしてその人の事が苦手なんでしょう?
  過去の誰かと同じ感じがするから?あなたのことを叱るから?生理的に無理だから??

  いろんな理由が出てくると思いますが、それはあくまであなた視点です
  他の誰かがみんながみんなその人やものを悪く思うでしょうか?
  誰かにとって都合がよいという事は絶対にないでしょうか?

  人は色んな面を持っています
  こっちから見えて強烈だと他の面が見えにくくなるから余計に難しいですが

  その人はあなたを困らせようと思っているんじゃないんだと思います
  あなたがそういった面を見てしまっていて、そういった面を引き出してしまっている
  そんな可能性だってあるわけです

  人は自分の鏡と言うように、あなたにも同じ面があるんです
  それらを受け入れて、そして多面的に物事をとらえ、短絡的に答えを出さないこと
  そして、自分にとっての悪に振り回され過ぎないこと
  直接関係のない事柄は真実かどうかもわからない惑わしの世界です

  いちいち反応せず、冷静にいることも大切です

これらの解釈はなんとも説明が難しくて、さらっと思いつく感じで書きましたが
もっともっと深いです
なんせ際限の無い心ですから

タイ古式マッサージのセラピストはタイ古式マッサージという手技を行うと同時に
この四無量心の実践を行いなさいと習います
いくら技術が上手でも、四無量心が育っていなければセラピストとしてはまだまだだということになります

この無量心、際限が無いというところがミソです

先に人は向上心を持っていると書きましたが、そのおかげで永遠に向上し続けることができるんです

ここでゴールといったものではなく、どこまで行けるかなんですよね

欲も満たせて成長できるって素晴らしいですよね^^

ちなみに気づいた人もいると思いますが

この四無量心、言葉を変えれば「愛」です

仏教に限らず、キリスト教もヒンドゥー教も根本は一緒です
みんなの極楽、みんなの天国を目指しましょう!

※宗教勧誘じゃありません

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